後付で心配していると体裁をつくろったようにしか思えなかった私は、
気分が悪くなり、立ち上がって言った。

「そういうことで、もういいですよね?失礼します」

すると彼も立ち上がって、

「柳さんには先生方も期待しているからね、だからその、」

友達は選べと言いたいようだった。
更に気分が悪かったけれど【優等生】の私はにこりと媚びるように笑って、

「大丈夫です、茉莉恵は少し変わってるけどいい子です」

と言って礼をし、職員室を出た。