彩紗は何のためらいもなく学食の中に入ると、
きょろきょろとすることもなく窓側まで歩き空いている席に腰掛けたのだった。
彼女は何も言わなかったけれど私はその様子から【敵】はいないのだと判断し、
私たちはそれぞれ自販機でアイスを買って暫く無言のままそれを食べていた。
私は窓から次々と下校する生徒たちを見ながら、
早く高校生用の緑色のリボンがしたいと思っていた。
向かいに座る彩紗の視線の先が気になって振り返ると、
生徒たちとは逆の方向にゆっくりと歩いていく白と茶色の毛の交じった猫が見えた。
きょろきょろとすることもなく窓側まで歩き空いている席に腰掛けたのだった。
彼女は何も言わなかったけれど私はその様子から【敵】はいないのだと判断し、
私たちはそれぞれ自販機でアイスを買って暫く無言のままそれを食べていた。
私は窓から次々と下校する生徒たちを見ながら、
早く高校生用の緑色のリボンがしたいと思っていた。
向かいに座る彩紗の視線の先が気になって振り返ると、
生徒たちとは逆の方向にゆっくりと歩いていく白と茶色の毛の交じった猫が見えた。