翌朝はじめての制服にぎこちなさを感じながら登校して講堂に着くと、
学年主任に案内され私は壇上の前で両親と別れて舞台袖にあがった。

そこには私のほかにもう一人、
前髪のえらく短い、とても茶色い目をした生徒が立っていた。

「入学試験成績の優秀だったお二人に、
 入学式の代表生徒として来てもらいました」

そう言って学年主任は私たちを向かい合わせ、
名札を他の生徒たちより早く渡してくれた。