中学入学式を控えた前の晩、学年主任の教師から自宅に電話があった。 『明日の入学式なんですけどね、 実は桃子さんには代表生徒をしていただきたいので、 30分ほど早く講堂に来てもらえませんかね』 事態をうまく飲み込めない私とは逆に両親はとても張り切っていた。