ひらひら舞う 紅い蝶

紅月向かい 進みゆくその姿

天から降り注ぐ その光

迷うことなく 昇っていく

美しさを みせびらかして

光は理不尽にも

美しさを嫌った

光は蜘蛛を操り

蝶の最後を決めた

見えないナイフが

蝶をとらえ 包みこむ

抵抗しても 紅く染まるだけ

蜘蛛は 蝶を 好み

二度と離すことはない