―――5時間目。
「えー、じゃあ、これから見学旅行の班決めをする。
自由に、友達同士で班作れー。
男子も女子もな。」
先生がそう言った瞬間、
みんなは動き始めた。
「真理っ☆」
「わかったよ☆」
由紀に合図をだされ、
アタシが春日君たちを誘う。
「春日君!」
「真理ー。
班、なるか?」
「うん!!
アタシの班、由紀もいる♪」
「わかった!
男子は、俺と健とサクいるから!!!」
「わかったよ」
女子、あと1人いれなきゃ。
「由紀、OK!」
「やったあ☆」
「女子、もう1人いれなきゃ。」
「真理、亜未ちゃんは??」
――小林 亜未(16)
一人、ぽつんと
立っていた。
「誘ってみる!」
「うん♪」
由紀はルンルン気分で席につき、
アタシは亜未ちゃんを誘ってみた。
「一緒の班にならない?」
「え…あ、うん…!」
こうして班のメンバーが決まった。
アタシ、由紀、亜未ちゃん、春日君、健、サク
楽しくなりそうだった。