それでもボクはあなたを愛するだけで幸福に近い場所にいられます、真知子さん…




「毅っ、オハヨー」

突然の肩たたきに跳び上がるほど驚かされた。


花巻〜。


絶対コイツとおると調子狂うわ。


今も関西弁で考えてたし。


しかし花巻はお構いなしに話しかけて来た。


「毅、オレさ〜あれから考えたんだけどさ〜」


さ〜さ〜って何を考えたのさ〜。


「お前一人けしかけて東大勧めたのって無責任じゃね?だからオレも東大受けるから、二人でやり切ろうな」


ニコッ。白い歯キラッ。


…真知子さん、ボクをこの救いようのない馬鹿イケメンから
救い出してください。