明らかに瀧澤はおかしい。


そしてボクも。


何かが歪み始めたのは、瀧澤と純が別れたから?


純と音楽を始めたから?


それとも、真知子さんに素直になれなくなってきたから?


…それが1番かも。


そうゆう年代はもう越えたはずなのに、いくつになっても恋愛に不器用なボク。


瀧澤の清らかな風貌に油断して、当たり前の女だと気付けなかった。


瀧澤はいろんな不安と戦いながら、一人でやり遂げるしたたかさを育てて来た。


それは称賛に値する。


でも、イコール愛情じゃない。


恋でもない。


友情ですらなかった。


同情ならやめとこう。


あるいみ侮辱なのだから。