「なんか純のピアノ急にエロくねぇ?」


と、ボンに言われた。


どんだけ鋭いんだよ、まじ。


ニヤニヤしてる毅、またMadonna歌ったら、ギターへし折るぞ。


「女だな」


さすが恋多き男、ボン。オレから見るとちょっと雑食。


「瀧澤と?どんな感じだった?」

「瀧澤とじゃない」

「じゃあ、こないだの巨乳ギャル?あの娘いいよなぁ」


非難とかないんだ、しかも暴露希望?


「…誰でもいいだろ、ボン」


毅が止めに入ってくれなかったら、オレ、…ぶちギレしてたかも。


「こそこそすることね〜じゃん。純の初体験聞いて、それをネタに曲作ろう」


「ボン、ふざけんなよ」


「…意外に面白いかも、グラマラスGirlって題で、こんな感じ」

毅は曲作り出すと止まらない。


軽音唯一のセーブ機能だったんじゃねえのかよ?


「このメロには『サラサラの髪に投げKiss、長いまつげにWink』ってどう?」



…これ、もしやカナメ祭でお披露目パターン?



HAPPY DAYS だけでよかったのに。