しばらくして、太郎くんはやせ細ってる子猫を抱きあげてわたしに言った。


「ママに説得してみるさ‥‥」


悲しそうに微笑んで、太郎くんは前へと足を進めた。


ゆっくりと、ゆっくりと。


その後ろをわたしもついて行く。



ゆっくりと。