「真人!!起きて!?真人ってば!!」
女の人の声が頭の上の方から聞こえてくる。
…誰!?っていうか、俺はさっき父さんと喧嘩してふて寝中だから無理だし。
「真人!?いい加減に起きなよ!!綾人と喧嘩したからって、いつまでふて寝してるつもり!?」
…ウルサイなぁ。っていうか、綾人って誰だよ!?…!?女の声だよな!?女の声!?女!?っっっっっ!!??
俺は驚いて勢いよく起き上がった。
驚くのも無理ないはずだ。俺は自分の家の部屋で寝ていたはず。家は俺と父さんの二人暮らしだ。女なんていないはず!!
起き上がると目の前には俺と同い年ぐらいのちょっと俺好み!?な女が俺の様子を伺うように言った。
「もう。何回呼んだと思ってるの!?せっかく綾人と三人で遊ぶ日だったのに、綾人と喧嘩なんてしないでよ!!早く起きてよ!!」
…誰!?この人!?なんで俺の名前知ってんだよ!?しかも、綾人って誰さ!?俺は父さんと喧嘩したはずだ…
…ヤバい。なんだか頭クラクラしてきた。。落ち着くんだ俺。落ち着け。落ち着くんだ!!