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「ねぇ、陽菜!今日、開いてる?」


「…開いてるって、何時から?」


「うーん…7時から9時くらい」


「…まあ、多分大丈夫だけど」




私は、自分の携帯を取り出してスケジュールの見た。



…うん、何もない。



私はもう一度、「予定なし!」と咲実に言った。





「よしっ!合コンするわよ!」


「…はあっ?!合コン?」


「そうよ!だって、ほら…あたし達出会いがないじゃん、だから葵が人数合わせてくれたの♪」


「葵って…あの咲実のメル友のD組の人?」


「そう!行こうよ、陽菜!」





合コン、かぁ…


昔は、咲実に付き合わされて行ってたけど…最近は行ってないな。


確かに、面白いし優しい男の人ばかりだけど…特に興味ないし。





「…付き添うだけならいいけど」


「マジ?!OKOK♪付き添いでも大丈夫!」


「じゃあ、付き添うだけだから…面倒なことはしないでよね!」




私がそう言うと、また咲実が抱きついた。



…まあ、いい。今回は我慢しよう。



グイっ



「痛っ!ちょっと、何?!」


「葵と待ち合わせしたの!ほら、陽菜急ぐよ!」


「あっ、ちょっと待って…咲実、速い!」




そして、咲実は私を腕をつかんで、待ち合わせ場所へと向かった。