帰り道、だんだんと気持ちが落ち着いてきて、自己嫌悪に陥る。


チアキちゃんにあたるなんてサイテーだ……。


やってきた電車はわりと混雑していて、わたしは入口付近で壁にもたれかかった。


気を許すと、楽しく談笑する二人の姿が頭をよぎる。


そのたびにチクンッと痛みのようなものが走った。





この感情はなんなんだろう……。





自分でもわからない…。





いつもお昼13時に来て、オムライスを美味しそうに頬張ってたじゃない…。





今日はパスタなんて頼んじゃってさ。





新聞だって持ってきてなかったし。





何しに来たのさ。





いつもいつも、欝陶しいくらい見詰めてくるのに。





大体なんで…





―――なんでわたしをあのイベントに誘ったりしたの―――…?





じわりと目に浮かんでくるものを、必死でこらえた。