「え、あ・・・うん」 私がそう言うと、彼はまただるそうに走って階段の方へ行ってしまった。 要吹はというと、まだおどろいた顔のまま。 「友達じゃないよ?ただ、駐輪場で一回逢っただけだからね?」 要吹はこくりと頷いて、私の手を引いて歩いた。 *