「ね、髪染めちゃった?」 黒い髪、好きだった。 なんとなく、そっちの方が彼には似合う。 「あ?今日はスプレーで若干青いの!なんで?」 「黒いほうが似合うから」 彼は驚いたように目をパチパチとさせて、自分の髪を手で弄ぶ。 「そ?まぁいいや、彼が驚いてるようだし。行きな?」 要吹は、完璧に驚いた顔をしていた。 *