私は一人、ドアの近くで壁に凭れ掛かっていた。 「俺、明日野球の練習試合だしよ」 二人のうちの迷彩君がピアス君に話し始めた。 「まじで?たるいね。てか、部活やってたんだ」 「やめさせてくれねぇのー」 「仕方ないな、お前野球上手いし」 *