「サトル君?」



どうして、一度しか聞いていない名前を覚えていたのだろう。




「え、俺教えたっけ?」



不思議そうに顔を横に傾けて私の目を見た。




「ピアスの人がそう呼んでたから」



「あー、あいつね」







*