今日も、数学の時間がやってくる。 「ねぇ、要吹って数学得意じゃないの?」 数学の小テストが返されると、彼はすぐに58点と書かれたの部分が見えないようにテストを折った。 私の声に、ビクっと体を震わせて、人差し指を立てて口元にもって来る。 「・・・ほかの教科が30点台だから、数学はまだ良い方なの」 「・・・・・・30点台」 *