「うわ・・・俺のチャリ倒れてんだけど」 私が自転車を立てていると、後ろのほうから声がした。 振り返ってみると、そこに居たのは迷彩君。 「なに?お前もチャリ倒されたの?」 初対面という事も関係なしに気安く話しかけてくる。 私は迷彩君に怯えつつ、コクリと頷いた。 「私の自転車、一番下のヤツなの」 *