「幸せのコンタクトポイント」企画は、年末の慌しいなか急ピッチで実施計画が練られた。

オレはあくまでも企画プランナーなので、普段は企画を立てるだけでそのあとはクリエーティブディレクターに(CD)に任せて現場にはタッチしないことが多い。


但し今回は、同時並行で進んでいる「JJ企画」の結末と合い通じるような気がして、きょうまでチームの一員として参加していた。



「お、ヤマジョー、珍しいな、現場の会議に来るなんて。

自分の幸せ探しか?」



と同期のCDの三浦に冷やかされたりもした。




いろいろな候補の中から、神奈川県のY市にある、「願叶(がんかのう)神社」が選ばれた。



聞くところによると、珍しくチャボウズが自分で探してきたらしい。

以前日本茶のウンチクは聞いたことがあるが、神社にも詳しいのだろうか。

まあ定年退職前にもうひと仕事、とでも思ったに違いない。



ここは「願いが叶う」ということで、受験生の「合格祈願」の場所でも有名だが、

恋愛成就、縁結びの神社としても知られているらしい。

この神社には「願神社」と「叶神社」が向き合うように立っているのも、

なんとなく「幸せのコンタクトポイント」的にはいい感じだ。



いったいチャボウズはどうやって探してきたんだろうか。



結局ここからの具体案は、三浦を中心に、このコアになるコンタクトポイントに、他のメディアやPRの手法をからめた複雑なシナリオが練られ、

最終的に来年1月12日の成人の日に、1000人の動員を目標にした、

「オトナ初!幸せのコンタクトポイント」イベントが実施されることが決まったのは、

12月30日の真夜中だった。