暫し無言になる二人。

女性は男性の前髪を引っ張って、現れた前髪をガン見してます。

男性は女性に前髪を引っ張られ、現れた両目をキョロキョロして目を合わせようとしません。



「何故目をそらす」


「じ、実は………」


「実は?」


「両目から、レーザーが………」


「下らん!」


「ぎゃあ! ごめんなさい!」






女性は男性の前髪を軽く二、三本抜き、背を向けさっさと家の門を開けて中に入りました。


ぱっと見不法進入ですが、インターホン押すだけだよ。


《ぴんぽーん!》


ボタンを押すと、“正解ー!!”と同じ様な音がしました。すみません下らん事書いて。



「ちょ、この家三階建てだよ!」


「千切られたくなかったら黙れ」


「…………」



男性はむくれて黙りこみました。
目が隠れて怖いです。
完全隠れてますからこの人。

それを見た女性は、何時かヘアピンでもあげようかと考えました。



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