「でもね、蘭舞、
カズヒトばっかり見てても仕方ないじゃん
カズヒトは所詮手の届かない人でしょが」


深い溜め息をつく恵麻についムキになって軽く睨んだ






分かってる。




自分でも十分承知してるんだ。




でも、もしカズヒト以上に好きな人が出来る日が来るならそれまで叶わなくても夢くらいを見させてよ…