勢いよく、ぼくはナオの腕をすり抜けて、沢木の後を追った。
追いすぎてもいけない。
追いつかれてもいけない。
塀に登ったり、たまにナオの元に戻ったりして、
ナオの注意を逸らしながら必死に追いかけた。