ここは地上から遠く離れた雲の上の世界。




この世界の住人は、必死で何かを製造している。




「きちんとマニュアルどおりにやれよ?微妙な誤差が地球では命取りなんだからな。」




責任者らしき者の声に、
「ハイ、ハイ。」と面倒臭そうに答える作業員。




ったく、地上じゃ正月だっていって人間がゴロゴロしてんのになんで俺たちだけ働かなきゃなんないんだ?



作業員の仕事は、どんどん煩雑に行なわれた。