「…変えるぞ、葵穂」




悠は私との睨み合いに飽きたのか、まだ和佐に少し抱き付いたままの私を和佐から引き離す。


うー…和佐あ~。



そして私の手首を掴んだまま歩き出す。



「ふふっ じゃあ私は帰るね!」


私をニヤニヤと気持ち悪く見つめると鞄を持って立ち上がった。


何よ気持ち悪い…。


「あ、じゃあ俺も帰るよ」


未恵と何やら目を合わせて笑っている。



「葵穂また明日ね!!悠もばいばい!…ガンバ!」


「葵穂またな。悠ガンバ!!」


何故か二人ともニヤニヤ笑っている。


何よ和佐まで…。


「な、うっせーよてめーら!!」


悠が吠えた。


「!?」


訳が分からず私は横で頭にハテナを浮かべていた。