「ああ、すっごいいい気分!
このまま飲みにいきたいなあ。
車で来なきゃ良かった~」


陶子さんが心底残念そうに言うので笑ってしまった。


「もう、そんなに笑わないでよー」


ぷうっとふくれてわき腹をつつかれた。


「そうだ、いいこと思いついた」


手を打つ陶子さんはいたずらを思いついた子供のようだ。


「なに?」


「ふふ、内緒」


首を傾げる俺を置き去りにして、陶子さんは跳ねるように駐車場へ向かった。


おいおい、スキップって。


本当に28かよ…