アンコールに応えてアーティストが2度出てきて歌い、ライブは終わった。


会場から外に出ても、まだ耳がワンワン鳴っているような変な感じだった。


陶子さんは伸びをしながら言った。


「あー、最高!
ね、よかったでしょう?」


「うん、すごかった」


「楽しめた?」


「うん」


「よかった。
私も久しぶりに彼の歌が聞けて大満足。
踊って歌って、発散できたし。
なまで聴くと、また違うでしょ?」