その時、俺の携帯が鳴った。
親父からだった。
俺は親父に、陶子さんが帰国して母の仏壇に線香をあげにきてくれたことを話した。
陶子さんがジェスチャーで合図してきたので、携帯を陶子さんに渡した。
「ご無沙汰しています、陶子です。
このたびはご愁傷様でした。
告別式に顔を出せずに申し訳ありませんでした。
……いえ、今日もお留守中に伺いまして。
……ええ、1週間でまた向こうに戻る予定です。
あ、それでですね、今日これから瑞江さんをしのんで、瑞江さんの愛車で涼介君とお墓参りに行きたいんですけど、お車拝借できませんか?
…あ、そうですか。わかりました。ちょっとこのまま待っていただけますか、涼介君に確認してもらいますので」
親父からだった。
俺は親父に、陶子さんが帰国して母の仏壇に線香をあげにきてくれたことを話した。
陶子さんがジェスチャーで合図してきたので、携帯を陶子さんに渡した。
「ご無沙汰しています、陶子です。
このたびはご愁傷様でした。
告別式に顔を出せずに申し訳ありませんでした。
……いえ、今日もお留守中に伺いまして。
……ええ、1週間でまた向こうに戻る予定です。
あ、それでですね、今日これから瑞江さんをしのんで、瑞江さんの愛車で涼介君とお墓参りに行きたいんですけど、お車拝借できませんか?
…あ、そうですか。わかりました。ちょっとこのまま待っていただけますか、涼介君に確認してもらいますので」