「未成年にアルコール飲ませて、冗談でした、じゃ済まないわね。
本当にごめんなさい」


「別に、何もなかったんだから、それはいいよ」


俺はミネラルウォーターを飲もうと、瓶を持ち上げた。


しかし、手にした瓶を見て戸惑った。


栓抜きがないと開けられない。


今時、キャップじゃなくて栓かよ。


心の中で毒づきながら、冷蔵庫の上のグラスが置いてある辺りを探すが、暗くてよくわからない。


しかし、お互いの格好を思うと明かりをつけるのもためらわれて固まっていると、陶子さんがベッドを下りてきた。