「ジンフィズとロング…アイスティー」


陶子さんの声がかすかに聞こえた。


俺の分も頼んでくれたらしい。


やがて、2つのグラスが運ばれてきた。


陶子さんには透明な炭酸に見えるジンフィズ。


そして俺には、なんとかアイスティー。


「なんか可愛いアイスティーだな」


俺は苦笑しながらグラスの上に飾られたレモンとチェリーをはずして陶子さんに見せた。