すると、店の奥で今度はパンツを見ていたらしい陶子さんが俺を呼んだ。


「涼くん、ウエストサイズいくつ?」


はあ?


俺は不審に思いながら、陶子さんのいる場所へ近づいて行った。


「これくらい?」


陶子さんはパンツのタグを俺に示しながら、聞いてきた。


俺は、それを見て頷きながら聞いた。


「そうだけど、俺のサイズ聞いてどうすんの?」


「じゃあ、このシャツとパンツ、あっちで試着して」


陶子さんは、選んだ服を俺に押し付けてきた。


「え、どういうこと?」