「久しぶりね。
大学卒業して以来だから、6年ぶりかな?
今、涼くんはいくつ?」


「16。高校1年」


「そっか。
あの頃はまだ小学生だったから、すっかり大人っぽくなって驚いたわ。
身長、175cmくらいある?」


「うん、最近測ってないけど、そのくらいだと思う」


「そう。積もる話もしたいけど、先にお線香あげさせてもらおうかな?」


「うん、こっち」


俺は立ち上がり、陶子さんを仏間に案内した。