「ずうぅうぅぅっと前から待ってたんだからああ
もう1年ぶりくらいにはなるかしらねえ」


あたしはタッちゃん家のおばさんに溺愛されている。

小さい頃は可愛がってくれるおばさんが好きだったけど、
さすがに物心がついたころには嫌になって、

おばさんを避けるようになった…


「おばさん本当に嬉しい!
あ、達也よね?うふふ、私、由美ちゃんに会えるなら達也に毎日風邪ひいてもらいたいわあ」

「はは…」


まぢで、苦笑い必死。


「どうぞ上がって!達也の部屋にでも行ってあの子元気づけたげて。滅多に風邪ひかないから、相当弱ってるみたいなの。」


「あ、はい…」


おばさんから離れられるなら、喜んで。


そしてあたしは、タッちゃんの部屋に続く二階への階段を上っていった。