チュンチュンチチチチ… いつもと変わらない朝。 櫻田由美はいやいやながらカーテンを引き、窓を開ける。 季節は冬… 冷たい風が由美の体を夢世界から現実の世界へと引き戻す。 《…また、アイツの夢…》 まだベッドの温もりが残った体を無理矢理動かした。 《…もうッばか翔太…》 学校に着くと、ある一人の男の机に人が群がッていた。