「ええ!?恵美子は彰君がいるでしょー!」

箸を向けないで頂きたい。
向けられた箸先は先程ソースを彼女が舐めとっていたのだ。

「わたしなんて彰の遊び相手の一人でしょ。他の女と連絡取ってんのバレても、隠そうともしないし。」

「・・・そうなの?」

「わたしと会ってる時だって電話でたりとかね」

「・・・あ、そうなんだぁ」

彼女はいかにも、聞かなきゃよかったオーラを出している。
わたしはそれ以上は何も言わず、今度はタコさんウィンナーをつついた。