自宅に着いてからは制服に皺がつくのも気にせず、ベッドに横たわっていた。
数時間が経って携帯の時計を見ようとすると、メールが3件来ていた。
気づかなかったな、誰だろうと思いながらメールを開く。
差出人の名前を見て目を見開いた。

「あ・・・きら」

泣き疲れて、声が掠れていた。

『今から会える?』
『話を聞いて欲しい』
『ごめん、無理?』

最後のメールが送られてきたのは19:45。
時計を見ると、21:30。
慌てて、何を考えるまでも無く彰の呼び出しを押した。