その後、私はコンビニで板チョコを3枚買った。
湯煎で溶かして、家にあったアルミのカップに流し込む。
チョコレートを流し込む手が震えて、カップの縁に汚く付着してしまう。
出来上がったのは、へたくそで、不格好なチョコレート。
わたしが男だったら、こんなの嬉しくない。
けど、彰に尽くすつもりはない。
これを突き付けて、「もう我慢できない」と言ってやろう。
鼻先がツーンとしてきて、視界が歪んだ。

わたしの精一杯のつよがり。