ん〜。


でも、お袋は水色が好きだったんだよな




「じゃ…水色…で」



「はい。分かりました」





店員さんは彼女が戻って来る前に…と凄いスピードで包んでくれた



「はい、どうぞ。この店、男物の服も売ってるんで、聞かれたら自分のだって言って下さいね」



「すみません、ありがとう」



俺は、店員さんから紙袋に入ったプレゼントを受け取った





「ごめんなさい。待たして」


「あれ?もう買ったの?」



「はい。向こうにレジあったから…」



彼女の手には、紙袋がぶら下がっていた




「じゃ、行く?」



「はい!」