「……」



「何、見てるんですか?」



「何って、鞄を……あっ。ごめん」



つい癖が出た

鞄が開いてるやつがいないか探してた




「お店、あそこです」



彼女は笑って道の先にある店を指差した



「雑誌に載ってたのより可愛いのが沢山ある…」

彼女は店の中の服を見回してはしゃいでいた