桜の木は、とても大きく、花もたくさん咲かせていたので、1人分の血では足らなかったのでした。


「あと、どれくらい必要なのか…」


桜は、考えました。


そして毎年、1人ずつ埋める事にしたのでした。


桜へ、大人が近づいた時、誰もいないのを見計らい、殺し、そして根っこと根っこの間へ埋めていきました。


何故大人かというと、血の量が多いからです。


そうして、桜はきれいな、ピンク色になっていったそうです――…