桜は、色が染まるのを楽しみにしながら、春を待っていました。


そしてまた春になり、桜は満開を迎えました。


「今年は、きれいに染まっているだろう。」


桜は、とても得意げでしたが、人間の大人がその自信をへし折ってしまいました。


「去年より、染まっているが、まだまだだな。」


桜は、とても強いしょうげきを心に受けました。


「人、1人の血では足らないのか?」