「ねぇ人間の子どもさん。たのみたい事があるのだけど。」


「何ですか?桜の木さん。」


桜は、近くにいた人間の子どもに、こんなことを、たのみました。


「君の、お母さんを、連れて来てくれないかな?」


「うん!いいよ!」


何も知らない小さな子どもは、すぐにお母さんを呼んで来ました。


「桜の木さん、連れて来たよ!」