「あぁ、どうすれば色がこくなるだろう?」


桜はなやみになやみました。


そしてある日、思い付きました。


「人間の血は、とても赤い。血を取り込めば、色がこくなるのでは?」


桜は、とてもとても嬉しくなりました。


だって、馬鹿にされなくなるのですから。


そして桜は、その考えを実行しようとするのでした。