「わかりました、で、何処でやるんです」
「向こうから出向いてくると言うので、猟師町の浜辺だ」
「いつですか?」
「今度の日曜日昼だ」
タイマンは番長と、副番長と、裏番長になっているらしい。
 その日が来た。向こうもこっちも十人ずれだ。順番としては裏番長、副番長、番長の順らしい。
「一番手か」
 相手は頑丈そうながたいのいいのが出てきた。なおとはいきなり抜き手をして、裏券を入れて金蹴りをした。
「いてててて」
 相手はぶっ倒れちまった。なおとの勝ちである。次に副番のたかぎ先輩だ。これもあっという間にかたずけてしまった。向こうは参った参ったと言って帰ってしまった。番長も面子が立てたと大いに喜んだ。
「しかし、少林寺拳法は強いな」番長のはじめが言った

なおとは三年生になった。不良で遊びまくっているのに成績は上位、先生も頭を傾げてた.なおとは好き放題な事をやっていた。あっという間に三年過ぎた。進路指導があった。担任の先生が言った
「どうする、大学」
「一応早稲田大学へいきたいです」
「無理すりゃ入れないこともないが」
「じゃ青山大学は」
「まあ、にたようなもんだ」
「就職します」
「え・・・」
「何処でもいいです就職します」
先生は驚いた。なおとは大学生活四年より、はやく金がほしかった。なおとは就職活動に入った。先生は東京都新宿低島屋を推薦してくれた。ありがたいことだ。なおとは喜んだ。はるおちゃんも、皇居護衛菅をけって一緒に就職した。そして、東京へと上京した。