春菜の隣に来て
フと我に帰る。




俺………
どうしたんだろぅ…



春菜が不思議そうにこっちを見ている。


俺は慌てて
指導を始める。


―――――――…
―――――……


「だからー
こっちにボールが来た時はこっちの面!
つかこっからかよッ(笑」

「すみません……」


指導して行く内に
春菜のテニスは大分
様になった。


春菜もそれを
実感してるようで
ボールがラケットに当たる度に嬉しそうに笑った。