「おい、か-ちゃん。」 「あらなに?嘉奈絵ちゃん久しぶりね。」 「悪いんだけど、かなママに今日は泊るって電話しといて。」 「いいわよ。」 大輔ママとあたしのママは高校時代からの幼馴染み。あたしたちが付き合い始めてから知った。 たまにこうやってお互いの家に泊まっている。親公認だからすんなり許可が出る。 「かな。泣け!泣いていいぞ。」 その一言でまた涙が出て来た。