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あれから、私たちはいつも通りに1日を過ごし、すぐ放課後になった。





「はぁ…ヤッパ、がり勉はあたしムリっ」

「へっ?」






由美子は、空を見ながらいった。

あれは私のタメだったのかな。





「なんでメアド教えてもらったの…?」

「癒衣里が恋しないからぁ!」

「……」

「アンタね、あたしと何年いると思ってるの!?」



そう言って、私にデコピンした。

その時の笑顔は、なんだか寂しそうだった。




「一回も恋なんてした事ナイでしょー」

「う、うん…;」

「小学校のトキからそうよねぇ、癒衣里わぁ」

「だ、だって…」

「だっても何もないでしょーがっ」




そう。

私はこの15年間恋をしていないのだ。

男の子ってよくわかんない…―。
それに、恋とかすると傷付くみたいだし。