ふと目を開けて、私は由美子達の元へと戻ろうと歩き出した。すると、突然-ドンッと左肩に痛みが走った。何かと思い、私は顔を上げるとそこには、知らない女の子の先輩3人が立っていた。



「っあの…」

「ちょっと、あんた」



一番前にいた先輩は、怖い眼つきで私を睨んだ。
今やっとわかった。今、私は先輩とぶつかったんだ。そう思ったのもつかぬ間。


-ビシンッ


その音と共に私はバランスを崩して尻餅をついてしまった。

地面につくと私は自然と頬に手を当ててた。
一瞬だったから、何がなんだかわからなかった。どうなったの?何が起きたの?



「生意気なのよ。1年のクセに」

「っ……」

「だいたい、なんであんたみたいなクソ女が安陪といるのよ?汚らわしいのよっ」

「……」



そうか、今こうなってる理由は、私が意紅琉先輩と連絡をとりあったりしてるから?
それで怒ってるって事は…この先輩は意紅琉先輩が??

そう思うと、胸がズキズキと苦しくてならなかった。なんでこんなに、苦しいのだろう?
なんでこんなに、苦しんでるのだろう?なんでこんなに、苦しめられてるのだろう?

なんなの…この気持ち。



「黙ってないで何か言いなさいよっ!!」


先輩は、そう怒鳴ったと同時に足を振り上げた。その様子に自然と腕を前に出した。自分の身を守るために。でも、痛みが来るのはわかってた。だから、瞬時にまぶたを閉じた。


-ドカッ


あれ?
音はしたのに、私に痛みはなかった。