「おぉ、きたきた。おせぇーよっ雄太」
「わりぃ!」
「ん?由美子ちゃんに癒衣里ちゃんって…1年も?」
「そ、そゆこと」
そこには、大きくレジャーシートが広げられ、いつもの山岸先輩のメンバーが揃っていた。
「はいっ、2人共座った座った」
「はぁーいっ!!」
「失礼します…」
由美子は、相変わらず元気にズコズコと座った。私には、とてもできない。…由美子は大胆だなぁ。
座ると、私の隣には意紅琉先輩がいた。
「よっ」
「こんにちわ…」
挨拶するだけでも、さり気無く笑う先輩の姿。すっごくキュンとする。もう、カラオケから会う度にこんなキモチになって…
なんだか、このキモチが疎ましいなぁ。
ボーっと考えていると、意紅琉先輩は言った。
「なぁ、お弁当手作り?」
「あ、はい」
「みして?」
「はいっ……」
なんか、[みして?]ってそんなさり気無い言葉でも私はドキドキしていた。