それから、私たちはいつも通り過ごした。途中お母さんに『どうしたの?』と、言われる事もなかった。
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「体育祭だねっ…」
「高校の体育祭ってどんなんだろっとか思ってたけど、意外と中学校と変わらないわね…」
「ま、まぁ…慣れた感じでイイんじゃない?」
由美子が残念そうにして、肩を落としていても、体育祭は始まった。
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「あ、ねぇ次お昼だけど何処で食べる?」
「どうしよっかぁ…」
なんて、あっという間にお昼になって何処で食べるか由美子と迷っていると、先輩がやってきた。
「よぅっ!」
「山岸先輩っ!!」
「お昼何処で食べんのっ?」
「まだ決まってないんですぅ」
由美子は、相変わらず山岸先輩に猛アタックだった。
「じゃ、俺らと食う?」
山岸先輩はそう言うと右手に持っていたお弁当の包みを上げ見せた。
「やったぁ!先輩と食べれるなんてっ」
「じゃ、行くか」
さっき山岸先輩は、[俺ら]って言ってたけど、今ここにいるのは私と由美子と山岸先輩の3人だけだった。
「あの、先輩、俺らって…?」
「ん、あぁ、こっちこっち」
そう言うと、先輩は校舎裏に案内した。